上手く使えば勝てるアービトラージ

アービトラージ戦略

アービトラージは、ブックメーカーの世界で利益を得るための戦略の一つです。その仕組みは簡単でありながら、実践には様々な注意点や障害が存在します。特に野球においてアービトラージを行う際は、注意が必要です。以下では、アービトラージの仕組みや野球での実践方法、およびその難しさについて解説します。

アービトラージとは、異なるブックメーカーでのオッズの差を利用して利益を得る取引手法です。例えば、ある野球の試合でブックメーカーAではチームXの勝利が2.0倍、ブックメーカーBでは同じチームXの勝利が2.2倍のオッズで提示されているとします。この場合、ブックメーカーAでチームXの勝利に賭け、同時にブックメーカーBでチームXの敗北に賭けることで、どちらの結果でも利益を得ることが可能になるという方法です。オッズ差を利用するので必ず利益がでる方法です。

野球においてアービトラージを行う際には、、複数のブックメーカーでオッズを比較し、差が十分にあるかを確認することが重要です。そして、試合結果に関する情報を収集し、オッズが正当なものであるかを確認します。

また、野球の試合では、投手やスタメン選手の出場情報など、試合開始前に重要な情報が入ることがあります。これらの情報を適切に取り入れ、アービトラージの計算に反映させることが重要です。

アービトラージ実践

一方で、野球においてアービトラージを実践するのは簡単ではありません。なぜなら、野球の試合では得点が少なく、試合の流れが急激に変わることが少ないため、オッズが急激に変動することが比較的少ないからです。

さらに、野球の試合では引き分けの可能性が極めて低いため、勝敗の2択であることが多いです。そのため、アービトラージを行うために必要なオッズ差が大きくならず、アービトラージで利益が出せなくなるという問題が起こりやすいです。

また、野球の試合には投手の起用や打順の変更など、急な変化が生じることがあります。これらの要素を考慮することは容易ではなく、アービトラージの計算を複雑化させます。

一番の難点は、ブックメーカー側がアービトラージを禁止にしていることが多いということです。アービトラージを推奨しているブックメーカーは1社のみで、後は黙認か禁止となっています。禁止のブックメーカーでアービトラージを使用していることが分かれば厳しい措置が取られることになります。使う際は禁止されているかの確認を行いましょう。

アービトラージは、理論上は利益を確保できる手法ですが、実践には様々な困難が伴います。野球の試合では、オッズの変動が少ないことや、ブックメーカー側が禁止しているという問題があります。そのため、野球においてアービトラージを行う際には、慎重な計画と十分な情報収集が必要です。